保育園
4月から始まった娘の慣らし保育も順調に進み、無事通常保育へと移ることができました。同時に私も本格的に制作復帰となりました。今後の展覧会に向けて準備を進めています。
5月生まれの娘はもうすぐ11カ月。産後3か月が経ったころから活動復帰について考えはじめ、保育所に預けるか子育てに専念するかということから、私の就労条件で保育園に入所することができるかどうかなど考えると眠れなくなることもありました。(その後、役所の子育て支援課で相談にのってもらい不安がかなり解消されました。)
幼い子供を保育所に預けるのはかわいそうということを耳にすると、やはり心が揺すぶられます。幼稚園に入れるようになるまで子育てに集中しようかと思うこともありましたが、自分自身で考えた末、娘を保育所に預けて活動に復帰することを選びました。
子育てに関していろいろな意見がありますが、こればかりは正解がないのだと思っています。人の生き方や働き方がこれだけ多様なのだから子育ての仕方ももっと多くの選択肢があって良いはずだと。子育てに集中すると決めて専念されている方も大変苦労されて頑張っている。お仕事と子育てを両立されている方も大変だし、頑張っていらっしゃる。どちらか一方がより良いということはなくて、その人の「生き方」なのです。その子にとって親は両親であって、他の人が変わることはできません。その両親が選んだ生き方です。
自分の子育てが上手くいったのかどうかは、子供が出すサインをしっかり受け止めながら、成長した結果を見届けるしかないのでしょう。
地方都市に住んでいるため、比較的保育所に入りやすいということもありました。活動復帰を報告する際に、保育所の入所の可否というのは非常にデリケートな話題でもあるのだと改めて気付かされました。私の就労状況では関西や関東の都心ではまず入所は難しかったと思います。望んでいながら保育所の空きがなく、復帰できない状況にいる方は大変つらい時かと思います。
子供を持つかどうかという選択や働き方の方法にもっと多くの選択の可能性が開かれ、その人が望むような生き方ができる世の中になるよう願っています。願うだけではなく、学び考え行動しなければいけませんね。
写真は娘の保育園通園で通る道の庭木。春山茶花の木が大きくて、花が付きすぎていてグロテスクなまでに異様な雰囲気を放っています。何だか気になって毎日2往復、4回見上げています。その日は先客ありでした。この木を見るといつも今村文さんの絵を思い出します。お花なんだけど綺麗だけで済まされないない毒というか、グロテスクさがあるのです。